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夜明け 島々 そして山・・・ 一つの別世界 水面に着陸しそうな飛行機 巨大な生物の血管のようにかさなりあう道 混乱したように しかし 機能している 電車内で座り あるいは立ったままで 居眠りをする人々 何も見まいとするように 目の前にカーテンのように垂れる長い黒髪 君は 遠い国の人 それは言うまでもない しかし 人々は礼儀正しく親切 それも真実 子供たちは手を振り すこし興奮したように見つめる そして英語で問いかける 一握りの勇気 ヨーロッパは遠く オーストリアはあまり知られていない しかし ザルツブルグやモーツアルトは皆知っている 石灯籠、庭園、ハイテク コミックと鹿も日本を表現する 新幹線の車窓から逃げるように走り去る 限りない都市 木々におおわれた山 水田と海 搭乗時間が来た さようなら 富士山 さようなら |
インターコンチネンタルホテル/横浜
2005年 10月 |